2005-01-01から1年間の記事一覧

ニュースサイト

SF関係のニュースサイト作りたいと思い立った。 その内XoopsとかNucleusで作るかもしれません。75%ぐらいの確率で挫折するでしょうけど! 真面目に作るとなったらかなり面倒くさいし。 つかこのブログ自体のアクセス数が50を下回ってる時点でそんなことして…

ルーディ・ラッカー-ホワイトライト

SF

いつもどおり、研究室で心地よい昼寝を楽しんでいた数学者のぼくに驚愕すべきことが起こった。なんと、無意識に幽体離脱をやってしまったのだ!肉体を離れて意識だけになったぼくは、一冊の案内書に導かれ、ヒルベルト空間を―。数学の概念が文字どおり実体化…

アレステア・レナルズの啓示空間について

SF

10月上旬SF 『啓示空間』 アレステア・レナルズ/中原 尚哉訳 巨大ラム・シップ、99万年前の異星種族絶 滅の謎など壮大なスケールの宇宙SF巨編! という訳でアレステア・レナルズの「啓示空間」を楽しみにしていたんですが、ちょっと下のURLを覗いてみて…

舞城王太郎-熊の場所

まず字がでかいのに驚いた。小学生の国語の教科書みたいな字のでかさ。 それはさておき、「熊の場所」も「バット男」もメッセージ性とエンタメが融合してて面白い。下品なのは大好きだけど「ピコーン」は何かいまいち。 あと舞城王太郎作品のアマゾンとかブ…

トーマス・M・ディッシュ-虚像のエコー

SF

ハンサート大尉は「六週間後に火星の全核爆弾を敵に向け発射せよ」との秘密書類を抱えて物質転移機で地球から火星へジャンプ。だが、大尉がジャンプした正にその時、もう一人のハンサートが出現!火星に着いた彼と地球に残された「こだま」の彼・・・。この…

舞城王太郎-阿修羅ガール

やべー泣きそうだ。泣きかけだ。半泣きだ。ううう、目が熱い-。恋するアイコがガーリッシュに悩んでる間にも世界は大混乱! 殺人鬼はグルグルだし、子供は街で大爆発。魔界天界巻き込んで繰り広げられる物語。 ん、三島由紀夫賞受賞作らしいがたいして面白く…

谷甲州-ジャンキー・ジャンクション

谷甲州の山岳小説。オカルトちっくな描写で好き嫌いがわかれそう。 僕としては、うーん・・・・・・・・・微妙かな。 オカルトや超自然的な描写って何か苦手。 ☆☆☆ ジャンキー・ジャンクションとは関係ないけど谷甲州関係のニュースを一つ。 ・谷甲州総合-星…

ジャック・フィニイ-ゲイルズバーグの春を愛す

短編集。 表題作をはじめ、ノスタルジックな短編が多いですね。 「ゲイルズバーグの春を愛す」と「愛の手紙」は傑作です。 個人的に僕が気に入ったのは「悪の魔力」。 助べえな主人公が女性を奴隷にできる腕輪を手に入れて―というお話なのだが、この主人公の…

ランドル・ギャレット-魔術師を探せ

SF

魔術が科学的に究明されている世界が舞台のミステリ。(イギリス・フランス帝国がポーランド王国が対立しているという設定なので、一種の歴史改変SFと見ることもできる) 「科学的な魔術」ってもたいした事は無く、上遠野浩平の事件シリーズを大分おとなしく…

ロバート・J・ソウヤー-スタープレックス

SF

探査宇宙船スタープレックス号は地球人とイルカ、六本足のウォルダフード族と統合生命体のイブ族という異星人の乗組員を乗せ、旅立った。建造者も建造目的も不明ながら、瞬間移動を可能にする謎の通路を使って、銀河系のさまざまな未知宙域を探険するのだ。…

小川一水-老ヴォールの惑星

SF

・ギャルナフカの迷宮 囚人達が閉鎖的な空間に閉じ込められる。食糧は配給制ではなく、自分の力で獲得しなければいけない―この設定はまんまロイス・マクマスター・ビジョルドの「無限の境界」。 主人公が囚人達をまとめ、政府に反抗するところまでも同じ。 …

A・E・ヴァン・ヴォクト-スラン

SF

新人類迫害ものの古典。 ヴァン・ヴォクトを読むのはこれが初めてだったけど、流石にP・K・ディックが敬愛する作家だけあって面白かった。 SFとしては古びているが、物語としてはまったく古さを感じさせない驚異のストーリーティリング。 ちかじか復刻される…

フランク・ハーバート-鞭打たれる星

SF

人類を始めとする知的生物連合は、謎の存在カレバンが提供するジャンプドアなるシステムで星間を自在に移動していた。だがあるとき一体のカレバンが連合の星を訪れ、特命工作員マッキーは恐るべき事実を知る。このカレバンが消滅する時、一度でもジャンプド…

火浦功-お前が悪い!

火浦功の短編集。いつもと調子と同じですね。 火浦功が、ある日突然空から巨大な何かが落ちてきて・・・・という短編を書こうと苦心する「信じようと信じまいと」が一番面白かった。 他の短編はこれといったものがなかったかなあ。 あと岬兄悟の解説の破壊力…

イアン・バンクス-フィアサム・エンジン

SF

人類が宇宙へ進出してから数千年、遥か彼方からやってきた暗黒星雲。太陽の光が遮られ、地球には再び大氷河期が訪れようとしていた。はたして人類に未来はあるのか。終末を迎えつつある超未来の人類の姿を描く長編。 弐瓶勉の「BLAME!」のSF面での元ネタらし…

ダグラス・アダムス-銀河ヒッチハイク・ガイド

SF

これは面白い。げらげら笑いまくりました。 「宇宙船レッド・ドワーフ号」といい、イギリスお馬鹿SFのクオリティの高さは異常。 最近のくだらないお笑い芸人を見て喜んでるヤツに読ませたい小説。 ☆☆☆☆

2chSF板の面白いスレッド紹介

SF

・SF板で「ふしぎ星の☆ふたご姫」を語ろう 934 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/09/13(火) 00:15:19 8国がふしぎ星の各機能を司り、ふしぎ星を維持していることから所謂富国強兵政策や 植民地政策の思想が発生しにくいのは一つの事実(他国の繁…

トーマス・ウォートン-サラマンダー -無限の書-

〜あらすじ〜 あるところにキチガイ伯爵が住んでいました。 キチガイ伯爵は城を所有しており、税金対策のためにその城を宇宙を想起させる構造になるよう作り変えました。 何故宇宙なのか?それは誰にも分りません。伯爵はキチガイでしたから。 そんなこんな…

エリザベス・ムーン-くらやみの速さはどれくらい

〈ネビュラ賞受賞〉製薬会社に勤め、幸せな日々を送っていた自閉症のルウは、画期的な治療法があると知らされるが......人間のほんとうの幸せとは何かを描く、21世紀版『アルジャーノンに花束を』。 ネビュラ賞受賞ってことでSFを期待して読んだんですが、自…

シオドア・スタージョン-輝く断片

SF

雨降る夜に瀕死の女をひろった男。友達もできず顔も醜い孤独な男は決意する。 おれやる、全部やる……。「自分がいままで書いた短篇の中でも最も力強い作 品」と著者自ら語る表題作『輝く断片』をはじめ、スタージョン・ミステリの 最高傑作『マエストロを殺せ…

早川書房 2005年10月の新刊

SF

http://www.hayakawa-online.co.jp/newsbody.asp?newsid=000896 より引用 10月上旬 異色作家短篇集7『さあ、気ちがいになりなさい』フレドリック・ブラウン/星 新一訳 地球を襲う怪事象、悪魔と坊やの激闘、謎の惑星に潜む罠などなど 12篇の愉快にして奇々…

神林長平-鏡像の敵

SF

短編集。神林長平らしい認識論が繰り広げられる短編からお馬鹿な短編まで収録されています。 ただ神林初心者向けの短編集ではないですね。初心者は「敵は海賊」や「銭湯妖精・雪風」から入るのが妥当なところでしょうか。 特に面白かったのは「兎の夢」。「…

桜坂洋-All you need is kill

SF

「ビューティフル・ドリーマー」や「ガンパレード・マーチ」みたいなループものの戦争SF小説。 神林長平絶賛もうなずける面白さ。「スラムオンライン」の数倍よかった。 上手にSF・ゲームから要素を引き出しまとめてます。こっちの方がハヤカワから出るべき…

ジョン・クレイマー-重力の影

SF

ワシントン大学で高温超伝導の研究に取り組むデイヴィッドは、実験中に不思議な現象を目撃した。回転場の内側に置かれた実験装置一式が、奇妙な音とともに、忽然と消え失せてしまったのだ!あとには、ガラスのようになめらかな木製の球が残されていたが、それ…

未来の文学 第二期

SF

http://www.kokusho.co.jp/kinkan/kinkan_body.html より引用 *好評につき<未来の文学>第Ⅱ期、今年秋より刊行開始!第1回配本 ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』(日本オリジナル短篇集)浅倉久志・伊藤典夫・柳下毅一郎訳 *以下続刊 アルフ…

銀林みのる-鉄塔武蔵野線

夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は「武蔵野線75‐1」。新発見に胸を躍らせた見晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ…

ロイス・マクマスター・ビジョルド-無限の境界

SF

【ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞「喪の山」、デイヴィス賞受賞「迷宮」収録】 勇気と智略を武器に難事に挑む傭兵提督マイルズが回想する冒険の数々。敵星の捕虜収容惑星からの一万人の大脱走の顛末を綴った表題作のほか、故郷の山村で起こった嬰児殺害事件の…

2chSF板の面白いスレッド紹介

SF

・今日読んだSF/FT/HRの感想 4冊目 より引用 177 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日のレス 投稿日:2005/08/23(火) 01:34:48 続けて。 「ハイペリオン」ダン・シモンズ 娯楽系SFの最高峰なのは分かるが、結局思ったのは「やっぱ娯楽系だと漫画とかアニ…

エリザベス・ヘイドン-ラプソディー -血脈の子-

にぎわう港町。その美しさゆえに町の有力者に横恋慕され、肘鉄をくわせたラプソディは、かれの放った追っ手から逃げていた。見知らぬふたり連れの助けで難を逃れたものの、ふたりは返礼として彼女に旅の同道を求める。じつはラプソディは、歌声によって事物…

ジョージ・R・R・マーティンのサンドキングズが復刊!

SF

情報が遅いかもしれませんがマーティンの「サンドキングズ」(ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞)が復刊されますね。いやぁ、嬉しい嬉しい。 ・グループSNEの安田均のエッセイより引用 そして、なんと今回は、SF評論家・翻訳家だったころに訳したジョージ・R…