2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

桜坂洋-All you need is kill

SF

「ビューティフル・ドリーマー」や「ガンパレード・マーチ」みたいなループものの戦争SF小説。 神林長平絶賛もうなずける面白さ。「スラムオンライン」の数倍よかった。 上手にSF・ゲームから要素を引き出しまとめてます。こっちの方がハヤカワから出るべき…

ジョン・クレイマー-重力の影

SF

ワシントン大学で高温超伝導の研究に取り組むデイヴィッドは、実験中に不思議な現象を目撃した。回転場の内側に置かれた実験装置一式が、奇妙な音とともに、忽然と消え失せてしまったのだ!あとには、ガラスのようになめらかな木製の球が残されていたが、それ…

未来の文学 第二期

SF

http://www.kokusho.co.jp/kinkan/kinkan_body.html より引用 *好評につき<未来の文学>第Ⅱ期、今年秋より刊行開始!第1回配本 ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』(日本オリジナル短篇集)浅倉久志・伊藤典夫・柳下毅一郎訳 *以下続刊 アルフ…

銀林みのる-鉄塔武蔵野線

夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は「武蔵野線75‐1」。新発見に胸を躍らせた見晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ…

ロイス・マクマスター・ビジョルド-無限の境界

SF

【ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞「喪の山」、デイヴィス賞受賞「迷宮」収録】 勇気と智略を武器に難事に挑む傭兵提督マイルズが回想する冒険の数々。敵星の捕虜収容惑星からの一万人の大脱走の顛末を綴った表題作のほか、故郷の山村で起こった嬰児殺害事件の…

2chSF板の面白いスレッド紹介

SF

・今日読んだSF/FT/HRの感想 4冊目 より引用 177 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日のレス 投稿日:2005/08/23(火) 01:34:48 続けて。 「ハイペリオン」ダン・シモンズ 娯楽系SFの最高峰なのは分かるが、結局思ったのは「やっぱ娯楽系だと漫画とかアニ…

エリザベス・ヘイドン-ラプソディー -血脈の子-

にぎわう港町。その美しさゆえに町の有力者に横恋慕され、肘鉄をくわせたラプソディは、かれの放った追っ手から逃げていた。見知らぬふたり連れの助けで難を逃れたものの、ふたりは返礼として彼女に旅の同道を求める。じつはラプソディは、歌声によって事物…

ジョージ・R・R・マーティンのサンドキングズが復刊!

SF

情報が遅いかもしれませんがマーティンの「サンドキングズ」(ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞)が復刊されますね。いやぁ、嬉しい嬉しい。 ・グループSNEの安田均のエッセイより引用 そして、なんと今回は、SF評論家・翻訳家だったころに訳したジョージ・R…

ジョー・ホールドマン-終りなき戦い

SF

「トップをねらえ!」の元ネタであるウラシマ効果戦争SF小説。 30年前のSFですから大してSFの部分では衝撃を受けませんでした(小説として面白いんだけどね) ただ衝撃を受けたというか、こんなので良いのかと思ったのは主人公がセックスしすぎなこと。 訓練…

J・G・バラード-殺す

ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人事件。三十二人の大人全員が惨殺され十三人の子供が誘された。精神分析医グレヴィルは迷宮入りしかけた事件の調査に乗りだす。鬼才作家が現代社会の病に挑んだ予言の書。 20年以上も前に書かれた小説。 この小説…

ジョン・ヴァーリィ-ブルー・シャンペン

SF

「へびつかい座ホットライン」などで有名なジョン・ヴァーリィの短編集。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作も入ってます。 実はヴァーリィを読むのはこれが初めてですが、賞を取ってるだけあって面白いです。 いわゆる"フリークス"を通して世界の軋轢や歪みを…

ルーディ・ラッカー-ウェットウェア

SF

『ソフトウェア』の騒動から30年。スタアン・ムーニーと名前を変えて、月で探偵稼業にいそしむステイ=ハイに、ユカワ博士から女性助手の行方をさがしてほしいと依頼があった。遺法の麻薬"マージ"がらみの事件らしい。"マージ"は人体のタンパク質をどろどろに…

スナッチャー窃と復刊ドットコム

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=21396 苦節2年、ようやく復刊ドットコムで窃の復刊(この場合は発行か)が宣言されました! いやぁ、めでたいめでたい。 そういやスナッチャー窃の作者の高木章次=ジャンク風土ってこんなこともしてるのな。 相変わらず…

ジョージ・R・R・マーティン-タフの方船2 天の果実

SF

ずっと積んでたのを読む。 「禍つ星」より”宇宙一あこぎな商人”としてのタフがフィーチャーされており、より面白くなっています。 それと前回に引き続き、今回も帯の文句がド派手。 イーガン、チャンがわからなくても、この本の面白さはわかります。 完全無…

スローターハウス5

カート・ヴォネガット・ジュニアの同名小説の映画。 寂れたビデオ屋にこっそり隠れていたのを不安に思いながら借りる。DVD化はされてないみたいです。 監督はジョージ・ロイ・ヒル。「華麗なるヒコーキ野郎」とかで有名な名監督ですね。 ヴォネガットの時系…

ルーディ・ラッカー-ソフトウェア

SF

明るい陽光、バームツリーと白い砂浜。隠退老人たちのリゾート天国、フロリダで余生を送る元天才ロボット学者のコッブは、自分とそっくりの男の訪問を受けた。月に行ってくれれば、代償に新たな肉体を提供するというのだ。月では、かつてコップに自意識を与…

パット・マーフィー-ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語

SF

J・R・R・トールキンの「ホビットの冒険」をパロディ化したユーモア・スペースオペラ。 丁寧に「ホビットの冒険」のストーリーをなぞっているし、浅倉久志さんの訳もちゃんと瀬田貞二さんの訳をまねてる。もちろんゴクリやスマウグ、指輪みたいなものも出て…

グレッグ・イーガン-万物理論

SF

ようやく読み終わった・・・・。 4日かかりましたよ(他の本に浮気しながら読んでたんで当然か) ジェンダー、生物学、物理学、政治、宗教を大量に詰め込んだハードSF。 多分これまででたイーガンの長編では一番の情報量では。 あまりにもアイディア・ガジェ…

フィリップ・ホセ・ファーマー-わが夢のリバーボート

SF

リバーワールドシリーズの2巻目。 前作「果てしなき河よ我を誘え」の主人公リチャード・F・バートンからバトンタッチされて今回の主人公はサム・クレメンスことマーク・トウェイン! 仲間は猿人から失地王ジョン、リヒトフォーフェン(っても有名な第一次世…

フィリップ・K・ディック-マイノリティ・リポート

SF

マイノリティ・リポートと追憶売ります(トータル・リコール)という二つも映画化されている短編が収録された短編集。お得です。 だが個人的に一番面白かったのは「水蜘蛛計画」 小説としては他の短編の方が優秀なのかもしれないが、水蜘蛛計画はディックら…

キャプテン・フューチャーと田中啓文

SF

http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3385 より引用 ●田中啓文氏推薦―― 「この歳になって儂が、暖炉の側で読み返すのは、若い頃、血湧き肉躍ったこのシリーズじゃ。 探偵小説好きにとってのクリスチーみたいなもんかのう」 全くこいつは何と言う…

切腹

『どら平太』の小林正樹監督が、素浪人の意地と豪快な決闘を描いた傑作時代劇。井伊家の屋敷に現れた素浪人・津雲半四郎は、庭先を借りての切腹を申し入れた。井伊家の家老はこれをたかりの類だと勘繰るが、半四郎の口から意外な事実が明らかにされる。 「人…

恋の門

松尾スズキが監督の映画。 石漫画芸術家とコスプレオタクの恋愛物語で、映画自体はもちろん、松尾スズキの人脈がフルに発揮されてて大変面白かったです。 すぐに目に付いた辺りでは、庵野秀明とその妻、しりあがり寿、内田春菊、山本直樹、ジョージ朝倉、忌…

アーサー・C・クラーク-渇きの海

SF

観光地として脚光を浴びる二十一世紀の月世界。砂上遊覧船〈セレーネ〉号は地球からの観光客を乗せたまま、突如起こった地殻変動のため一瞬のうちに塵の海の中へ没した。だがあらゆる信号を絶った同号を短時間でどう発見し、どう救助すればよいのか? 精密な…