2005-01-01から1年間の記事一覧

2006年2月の新刊

何故かいつも発表が遅い早川書房が早めにしたので紹介します。 2月上旬 SFマガジン編集部編-SFが読みたい! 2006年版 マール&フォルツ-大執政官の死(宇宙英雄ローダン・シリーズ) 栗本薫-ボルボロスの追跡(グイン・サーガ) デイヴィッド・エディング-砂漠の…

ダグラス・クープランド-ジェネレーションX 加速された文化のための物語たち

ビジネス・エリートたちの拝金主義にうんざりし、都会を逃げ出した男女三人。砂漠のバンガローで独立した暮らしを始めた彼らは、自分たちの人生の価値を発見する。20世紀の終わりの、そして新しい次の1000年の始まりの世代―ジェネレーションX。その精神的生…

アンジェラ・カーター-夜ごとのサーカス

19世紀末のロンドン。翼をもった女空中ブランコ乗りフェヴァーズが語りはじめる。卵からの誕生、売春宿での少女時代、秘密クラブでのフリークショー…。やがて舞台は極寒のシベリアへ。奇想天外でポップなファンタジー。 国書刊行会の文学の冒険>シリーズなん…

「天のろくろ」復刊!

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5034 結構遅い情報ですが、アーシュラ・K・ル・グイン「天のろくろ」(サンリオSF文庫)が復刊される模様です。 時期は来年春以降ということで、ゲド戦記の映画化といい具合で重なってくれれば売れるんじゃないでしょうか。

12/23のニュース

第17回SFマガジン読者賞が決定 SF S-Fマガジン読んでますか? 3月号 より引用 第17回SFマガジン読者賞 海外部門 受賞作 「アイスクリームの帝国」ジェフリイ・フォード 受賞作 「ひとりっ子」グレッグ・イーガン 第3位 「エメラルド色の秀作」ニール・ゲイ…

ポール・オースター-最後の物たちの国

人々が住む場所を失い、食物を求めて街をさまよう国、盗みや殺人がもはや犯罪ですらなくなった国、死以外にそこから逃れるすべのない国。アンナが行方不明の兄を捜して乗りこんだのは、そんな悪夢のような国だった。極限状況における愛と死を描く二十世紀の…

アイザック・アシモフ-象牙の塔の殺人

大学の実験室で、化学の実験中の学生が毒ガスを吸って死亡する。事故死か、あるいは自殺か? 指導教官のブレイドは自ら捜査に乗り出した。しかし、殺人だとすると第一の容疑者は彼自身なのだ。大学における地位や家庭の平安までも脅かす羽目となり、ブレイド…

ジョー・ホールドマン-終わりなき平和

SF

【ヒューゴー賞・ネビュラ賞・キャンベル記念賞受賞】 神経接続による遠隔歩兵戦闘体での戦いが実現した近未来。連合国は中米の地域紛争に対し、十人の兵士が繋がりあって操作するこの兵器を投入し絶大な戦果をあげていた。一方このとき人類は、木星上空に想…

2chSF・FT・ホラー板の面白いスレッド紹介

SF

・映画 「サイン」 571 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/12/13(火) 22:29:38 三日前のことです。 夜中2時ごろ、近くのコンビニへ向かう途中 私の真上に虹色に光る巨大な物体が突然現れました。 私は気が遠くなってしまったのですが気が付くと…

池上永一-ぼくのキャノン

オバァらの力で、村は沖縄でいちばん豊かになった。だが、実は絶対に知られてはならない大きな秘密があった-。復帰世代の作家が描く沖縄戦。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。 最近池上永一の名前をよく見かけるんで読んでみた。 でもいまいちだったかな・・…

パトリシア・ハイスミス-11の物語

動物学教授のクレイヴァリングはひとり南海の孤島へ船出した。伝説の巨大かたつむりを見つけ、歴史に名を残そうというのだ。だが運よく発見には成功したものの、船が流され、彼は島でたったひとりに…。孤立無援の男を襲う異常な恐怖を描く「クレイヴァリング…

マイケル・シェイボン-モデル・ワールド

映画「スパイダーマン2」の脚本に参加したり、O・ヘンリー賞やピュリッツアー賞を獲得したりしているアメリカの作家、マイケル・シェイボンの短編集。 瑞々しい文体と巧みなストーリーが素晴らしく、どの短編も高いクオリティと面白さを兼ね備えている。 だ…

ネビル・シュート-パイド・パイパー

フランスの田舎道でパンクのため立ち往生したバスは、ドイツ軍の機銃掃射を受けて動けなくなった。これから先は歩くしかない。老イギリス人は、やむなくむずかる子供たちの手を引いた。故国を目差して! 戦火広がるフランスを、機知と人間の善意を頼りに、徒…

ロイス・マクマスター・ビジョルド-ヴォル・ゲーム

SF

苦難のあげく士官学校を卒業し、初任務に胸高鳴らす新人少尉マイルズ。宇宙艦隊を希望していた彼を待っていた初の任官先とは……なんと人里離れた孤島の気象観測基地!問題児の彼がこの退屈きわまりない任務を勤められれば宇宙船に乗せてやる、というのだが………

ジョン・クロウリー-リトル、ビッグ

大都会の彼方、とある森のはずれに、此岸と彼岸とをつなぐ一軒の広大な屋敷「エッジウッド」が建っていた。そこでは現実と空想の世界が交錯し、一族は妖精の存在を信じていた。19XX年夏のある日、一人の青年スモーキィ、バーナブルが「エッジウッド」邸の主…

2006年1月の新刊

早川書房 1月5日 クナイフェル&ヴルチェク「カトロンの異人」(ローダンシリーズ) ポール・J・マコーリイ「フェアリイ・ランド」 デズモンド・バグリイ「高い砦」 1月10日 栗本薫「ふりむかない男」(グイン・サーガ) 1月上旬 デイヴィッド・エディングス「…

グレッグ・イーガンの順列都市が増刷

グレッグ・イーガンの順列都市が増刷されるらしいです。ソースはMixiのイーガンコミュニティ。 何でも宇宙消失と万物理論も増刷らしいですから実にめでたい。 特に順列都市はアマゾンですごいことになってますからねえ・・・。8000円って値段はさすがに酷す…

12/10のニュース

ロバート・シェクリイ死去 ロバート・シェクリイは1928年ニューヨーク生まれ。高校卒業後、陸軍に入隊し朝鮮半島に出兵。その後ニューヨーク大学に入学しました。 1951年に大学を卒業すると同時に作家としてのデビューを飾り、それまでのSFになかった独特の…

第26回日本SF大賞

第26回日本SF大賞が決定 大賞は飛浩隆の「象られた力」、第7回日本SF新人賞はタタツシンイチの「マーダー・アイアン」に決定しました。 候補作は以下の通り 『デカルトの密室』瀬名秀明 新潮社 『サマー/タイム/トラベラー1・2』 新城カズマ 早川文庫 『…

ブライアン・オールディス-スーパートイズ

SF

スタンリー・キューブリックの跡を継ぎ、スピルバークが完成させた映画「A.I.」の原作スーパートイズを収録した短編集。 僕の中ではブライアン・オールディスは「地球の長い午後」に代表されるニューウェーブSFの作家だって印象があったので、意外と内容がバ…

施川ユウキとおおひなたごうとジャンプ

【黒い天国】週刊少年チャンピオン117 より引用 795 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日:2005/12/05(月) 20:12:42 YQSh/6qV ttp://blog.goo.ne.jp/goo7974/e/633e32fbfed9e243e88444e92b453cc7 >おおひなた先生から >「ジャンプの作家達と飲…

スミソニアン・ミステリ

前に読んだリチャード・T・コンロイの「一寸の虫にも死者の魂」が面白かったんで、「スミソン氏の遺骨」と「インド展の憂鬱」を読む。 「一寸の虫にも死者の魂」はワシントン市民がヌーディストへと変貌し真っ裸であられもないところをおっぴろげ状態になり…

2chSF・FT・ホラー板の面白いスレッド紹介

SF

谷甲州総合-星空の五人 (谷甲州作品の艦隊名の話題から) 569 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/30(水) 21:49:03 ゾディアック級は星座名(12宮)でそ。 カンチェンジュンガ級は(登山家が好みそうな)山。 ガンガ級は大河。ミンダナオ級は…

12/3のニュース

ダン・ホッカー死去 A・E・ヴァン・ヴォクトと共に働いたエージェントだったAshley Grayson Literary Agencyのダン・ホッカーが死去なされました。 その他にもアイザック・アダムソン、アンドリュー・フォックスなどのエージェントでもあったようです。 ご冥…

ジョージ・R・R・マーティン-サンドキングズ

SF

最近絶好調のジョージ・R・R・マーティンのSF短編集。氷と炎の歌>、タフの方船などで人気も上がってきただけに待望の再刊ですね。 やはり前評判どおりに「龍と十字架の道」と表題作「サンドキングズ」は文句なしに面白いし、「<蛆の館>にて」もローグ系の…

野尻抱介-太陽の簒奪者

SF

ハードSFのわりにはすらっと読み終ったんだけど、その分印象も薄いかな。 SFのアイディア・ガジェット、それらを裏付ける科学考証はすごいが、人物描写も含めストーリーが弱く文章も固め。 はっきりいってホーガンやイーガン、バクスターと比べても駄目。 フ…

11/30のニュース

早川書房が2006オールタイム・ベストSFアンケートを開催 来年2月にSFマガジンが600号記念ということで早川書房がオールタイム・ベストSFのアンケートを募集するとのこと。 応募規定その他は早川書房のサイトで確認してください。 アンケート商品はSFマガジン…

ハリー・クレッシング-料理人

豪華な城でデブレックス状態になることを夢見る料理人、わが名はコンラッド。 彼は城を所有する地元の名家、ヒル家に料理人として取り入ることに成功し、得意の料理で家の者を太らせたり痩せさせたり執事を老衰状態に追い込んだり使用人を殺したり懐古したり…

2chSF・FT・ホラー板の面白いスレッド紹介

SF

ひどい駄作で失望したSF小説と映画 星ぼしの58から 44 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/26(土) 08:17:15 たったいま「ウルトラマンマックス」を見終わりますた。題名は「胡蝶の夢」、 と来れば、監督は、押井守・・・であるわけはなく、子供…

リチャード・T・コンロイ-一寸の虫にも死者の魂

スミソニアン博物館では一大イベント、民俗フェスティバルが企画されていた。民俗研究部の美女に目がくらんだヘンリーは、見え見えの下心から協力を申し出る。だが、これが、首都ワシントンをパニックに陥れた歴史的大事件への第一歩だったとは、もちろん予…