ジョン・クロウリー-リトル、ビッグ

リトル、ビッグ〈1〉 (文学の冒険シリーズ)

大都会の彼方、とある森のはずれに、此岸と彼岸とをつなぐ一軒の広大な屋敷「エッジウッド」が建っていた。そこでは現実と空想の世界が交錯し、一族は妖精の存在を信じていた。19XX年夏のある日、一人の青年スモーキィ、バーナブルが「エッジウッド」邸の主ドリンクウォーター博士の娘と婚礼を挙げるために屋敷を訪れた。「察するところ―君は、どんな世界に飛び込んでゆくのか承知していると思うが…」そこに暮らすことになったスモーキィは、やがて自分がその一族にまつわる謎と神秘の世界にからめとられ、長い長い物語のうちに引きずり込まれていることに気づきはじめた…。SF・ファンタジー界の異才ジョン・クロウリーの名を一躍高からしめた、壮大なスケールで描く現代の叙事詩世界幻想文学大賞受賞作。

あのル=グィンをして「この一冊でファンタジーの再定義が必要になった」と言わしめた傑作。
・・・ではあるのだが、ジョン・クロウリーの小説は読むのが大変。少し読み流すだけでも話についていけなくなるわ文章と台詞の一つ一つに含蓄や示唆が含まれてる(気がする)やらで、すでに若年性アルツハイマーの様相を呈している僕の脳みそでは一回読んだだけでは理解できませんでした。
訳者も何回か再読してようやく理解できる話だと言っているので、きちんと評価するためにはそういう読み方をしなければいけないと思うのだがあいにく時間がない。
暇がありあまってたら再読するつもり。




そういえば一つだけ強烈に気になったことがある。スモーキーの奥さんの血筋の女性がつながり眉毛だという設定。
もしかして僕が読み逃しているだけで、これも”彼ら”に関係したりするんですかね?