2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

10/31のニュース

・2005年のGeffen Awardsが決定 Geffen AwardsとはイスラエルのSF大会で決定される賞のこと。 今回の受賞作は以下の通り。 1.翻訳されたSF小説のベスト (アーサー・C・クラーク ― 幼年期の終り) 2.翻訳されたFT小説のベスト (Carol Berg ― Transformation) 3…

2005年11月の新刊

早川書房 エリザベス・ムーン ― 若き女船長カイの挑戦 復讐への航海 (上旬) エーウェルス&ダールトンー ― 宇宙英雄ローダン・シリーズ(317) サイナック脳の謀略 (上旬) デイヴィッド&リー・エディングス ― 女魔術師ポルガラ(2) 貴婦人の薔薇 (上旬) ダイアナ…

2chSF・FT・ホラー板の面白いスレッド紹介

SF

・早川やる気なさすぎ!!! 204 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/29(土) 14:26:21 「人間以上」がえらいことになっててびっくりした 前の方は怖かったが今回はまたなんと言ったモノか… 前の表紙絵 http://www.bk1.co.jp/product/132348 新…

10/30のニュース

・ファンタジーアーティストのキース・パーキンソンが死去 キース・パーキンソンさんはファンタジー小説のカバーやイラストを描いていた人です。 日本で出版されてる本の表紙やイラストは手がけていない(多分)なのであまりよく知られていないかもしれないで…

アーサー・C・クラーク-白鹿亭綺譚

SF

ずっと前から探してたのを見っけて読む。 あのアーサー・C・クラークが書くイギリス.ユーモアSFとくれば期待しないわけにはいかないでしょう。 でも読み終わってみると何だかな。 イギリスでユーモアでSFだってことで銀河ヒッチハイクガイドや宇宙船レッド・…

ジョン・クロウリー-ナイチンゲールは夜に歌う

SF

むかしむかし、アダムとイヴが楽園から追放されたとき、ナイチンゲールは太陽のもとで歌うのをやめた。そして時はめぐり…。世界幻想文学大賞受賞作を含む、時間と創造をめぐる4つの不思議な物語を収録する。 エンジン・サマーで有名なジョン・クロウリーの中…

舞城王太郎-九十九十九

「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」 聖書や創世記などの見立て連続殺人を主旋律に踊る、世界をゆるがす超絶のメタ探偵の魂の旅。ダンテの「神曲」をイメージさせる圧倒的なスケール感で迫る。 清涼院流水も佐藤友哉も読んだ事ない僕は、本…

火星ノンストップ(ヴィンテージSFセレクション 胸躍る冒険篇)

SF

山本弘編集のSFアンソロジー。 "ヴィンテージSFセレクション"ってことで30〜60年代に書かれた古いSFを収録しています。 ・ ジャック・ウィリアムスン-火星ノンストップ うわー、火星にいる謎の宇宙人が地球から空気を奪っているぞ! このままじゃ人類はおし…

The Clientele-Strange Geometry

Merge Radioで聴いて以来興味を持っていたThe Clienteleの新作。 60〜70年代のサイケデリック・ミュージックを思い出させる懐かしくも幻想的なサウンドが素晴らしく良い。 ゆったり聴いてると癒されます。 ちょっと趣は違うけど、YO LA TENGOやFishmansのフ…

10/26のニュース

・ R・A・ラファティ『宇宙舟歌』刊行記念トークショー開催 <未来の文学>完結巻、R・A・ラファティ『宇宙舟歌』の刊行(28日刊)を記念しまして、訳者の柳下毅一郎さんと、海外SF翻訳の第一人者として数多くの翻訳書を世に送り出しR・A・ラファティ…

アレステア・レナルズ-啓示空間

SF

その分厚さ(1039P)で話題となった大作。何でも日本で三番目に分厚い文庫本だそうだ。 サイバーパンク、スペースオペラ、ワイドスクリーン・バロック、それにハードSFの要素をも詰め込んであるが、至ってオーソドックスなSFに感じられた。 「人類は宇宙に進出…

角川春樹と東京地震

今日の朝日新聞の高嶋哲夫・平松伸二の漫画「M8」を紹介するコラムに笑い死にしそうになった。 M8ってのは東京で地震が起きてさあ大変って漫画なんだけど、その関係で漫画コラムは地震の話になる。 そこで出てくるのがあの角川春樹。コラムの筆者によると角…

チャールズ・シェフィールド-マッカンドルー航宙記

SF

続編が出るって事なので読む。 太陽系最高の天才物理学者マッカンドルー。日々マイクロブラックホールとたわむれるこの変人科学者が画期的な航法の新型宇宙船を開発し、相棒の女船長と共に大宇宙へと乗り出した。二人を待ち受ける驚異の事件の数々! 科学者…

ダン・シモンズ-重力から逃れて

アポロ計画で月に降り立った宇宙飛行士の一人であるが、年老い典型的な中年ぶとりと体力の衰えを隠せない主人公。勤めていた軍需系の会社をやめたのはいいが、妻とは離婚、息子はインドで怪しげな宗教に熱中し、アポロ計画に参加し共に月を目指したかつての…

谷甲州-終わりなき索敵

SF

2020年代、地球からの自由を求めて勃発した第一次惑星動乱を、航空宇宙軍は圧倒的な力で鎮圧した。それから11年後、射手座方向から太陽系にむかって急接近してくる物体があった。射手座重力波源と呼ばれるこの飛行物を観測するため、航空宇宙軍は人類初の外…

マイケル・マーシャル・スミス-みんな行ってしまう

短編集。 G・R・R・マーティンの「サンドキングズ」とどっちを買うか迷ったのだがこっちを選んでしまった。 だけどミスったかなあ。全12短編中気に入ったのは4つぐらい。打率3割。 気に入った短編 地獄はみずから大きくなった タイトルから想起されるイメー…

グレッグ・イーガン-ディアスポラ

SF

「ディアスポラ」に関してはこの言葉が僕にとっての全て。 ・グレッグ・イーガン その3 920 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/09/25(日) 17:23:42 じわじわと読み進めてる。 それぞれ精神の創出と数学的真理が視覚化される第一章と第二章。難解…

今週の週刊少年チャンピオン

・ドカベン 水島御大は気合を入れて書いたらしいが結局いつものドカベン。正直面白くない。 もう岩木が悪球をホームランしたりど真ん中でも適当に理屈つけてホームランしたり山田がホームランして「やっぱり山田はすごい」ってな展開は飽き飽き。 でもいきな…

ニュースサイト

SF関係のニュースサイト作りたいと思い立った。 その内XoopsとかNucleusで作るかもしれません。75%ぐらいの確率で挫折するでしょうけど! 真面目に作るとなったらかなり面倒くさいし。 つかこのブログ自体のアクセス数が50を下回ってる時点でそんなことして…

ルーディ・ラッカー-ホワイトライト

SF

いつもどおり、研究室で心地よい昼寝を楽しんでいた数学者のぼくに驚愕すべきことが起こった。なんと、無意識に幽体離脱をやってしまったのだ!肉体を離れて意識だけになったぼくは、一冊の案内書に導かれ、ヒルベルト空間を―。数学の概念が文字どおり実体化…

アレステア・レナルズの啓示空間について

SF

10月上旬SF 『啓示空間』 アレステア・レナルズ/中原 尚哉訳 巨大ラム・シップ、99万年前の異星種族絶 滅の謎など壮大なスケールの宇宙SF巨編! という訳でアレステア・レナルズの「啓示空間」を楽しみにしていたんですが、ちょっと下のURLを覗いてみて…

舞城王太郎-熊の場所

まず字がでかいのに驚いた。小学生の国語の教科書みたいな字のでかさ。 それはさておき、「熊の場所」も「バット男」もメッセージ性とエンタメが融合してて面白い。下品なのは大好きだけど「ピコーン」は何かいまいち。 あと舞城王太郎作品のアマゾンとかブ…

トーマス・M・ディッシュ-虚像のエコー

SF

ハンサート大尉は「六週間後に火星の全核爆弾を敵に向け発射せよ」との秘密書類を抱えて物質転移機で地球から火星へジャンプ。だが、大尉がジャンプした正にその時、もう一人のハンサートが出現!火星に着いた彼と地球に残された「こだま」の彼・・・。この…

舞城王太郎-阿修羅ガール

やべー泣きそうだ。泣きかけだ。半泣きだ。ううう、目が熱い-。恋するアイコがガーリッシュに悩んでる間にも世界は大混乱! 殺人鬼はグルグルだし、子供は街で大爆発。魔界天界巻き込んで繰り広げられる物語。 ん、三島由紀夫賞受賞作らしいがたいして面白く…