ジョン・クロウリー-ナイチンゲールは夜に歌う

ナイチンゲールは夜に歌う

むかしむかし、アダムとイヴが楽園から追放されたとき、ナイチンゲールは太陽のもとで歌うのをやめた。そして時はめぐり…。世界幻想文学大賞受賞作を含む、時間と創造をめぐる4つの不思議な物語を収録する。

エンジン・サマーで有名なジョン・クロウリーの中短編集。
ナイチンゲールは夜に歌う」「時の偉業」「青衣」「ノヴェルティ」の四つを収録。
どれも面白いんだが、特に気に入ったのは「時の偉業」と「ノヴェルティ」。
「時の偉業」は世界幻想文学大賞受賞作で歴史改変モノ。
大英帝国の発展と平和のために過去に介入する集団があって・・・というお話。
これはかなり難解なんで、中々上手く説明できない。
でも間違いなく傑作です。


「ノヴェルティ」はバーで作家(ジョン・クロウリー自身と見ることもできるか)が小説を書くことについて鬱々と考えこむ話。
頭の中にアイディアがあり大傑作になる予感もあるのだけれど、いざ原稿用紙に向かうと書けない。
そんな経験がある人は必読です。
☆☆☆☆