2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

川端裕人-The S.O.U.P.

ネット社会の落とし穴を、壮大なスケールで描いたサイバーミステリ!かつて伝説のRPGゲーム「S.O.U.P.」を開発、巨額の富を得た巧。彼はある日、ハッキングに悩む経済産業省の役人・礼子の訪問を受ける。礼子の依頼でハッカーを追う巧が見たのは、変わり果て…

神林長平-帝王の殻

SF

「あなたの魂に安らぎあれ」に始まる火星三部作の一つ。 人工的な魂ともいえる機械・PAB(Personal Artificial Brain)を駆使しての神林長平らしい議論が冴える。 自己とは、意識とは?機械知性とは? そういった議論が選考しすぎて肝心のストーリーがおざなり…

マイクル・ムアコック-この人を見よ

主体性の無い駄目男がタイムスリップしてキリストを探す、というお話。 早川SF文庫から出ているがSFというよりは普通の純文学かも。タイムスリップっても舞台を過去に移動させるための道具以外の何者でもないし。 其れはさておき、この小説はSFか否かなんて…

北野勇作-どーなつ

SF

表紙絵は西島大介。売り方を工夫すれば騙されて買っていく人が増えそうな感じで良いですね。 内容はいつもの北野勇作。 「記憶・意識」「火星」「会社」「戦争」・・・・ 北野勇作ファンには御馴染みの、いつものキーワードが散りばめれてる(「クラゲの海に…

尾辻克彦・赤瀬川原平-東京路上探検記

ウィリアム・ギブスンの「ヴァーチャル・ライト」を読んで以来、ずっと赤瀬川原平の本を読もう読もうと思ってたんで読む。 肝心の超芸術・トマソン(つーかこれを知ってるギブスンってすごい。ガンヘッドといい何か方向性を間違ってる日本オタクだ)に関する…

今年の星雲賞

SF

ど忘れしてしまってましたが、今年の星雲賞が決定してました。ま、順当な感じですかね。 ARIELは完結記念のお祝いみたんなモンだろうし(そこら辺が内輪っぽくて駄目なのかな?) ・今年の星雲賞は…2スレ(http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1048679786…

2chSF板の面白いスレッド紹介

SF

・英訳された日本国謹製SFってあるの? (http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1029543717/l50) 13 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:02/08/17 23:00 米アマゾンに"The Best Japanese Science Fiction Stories"っていう 傑作選みたいな本があったよ…

絶対少年 第9話「いつだって優先順位の問題」

どうでもいい事だが、夏祭りなんて野郎としか言ったことのない僕なんで、今回は見ててちょっと鬱になってしまった。 つーか今回の拓馬は一体なんなのよ?「深山のこと、中途半端にするなよ」ってそれはお前にも当てはまるだろうと。 こいつの言動見てるとい…

ジョージ・R・R・マーティン-タフの方舟1 禍つ星

SF

作者はワイルドカード、サンドキングス、それに傑作エピック・ファンタジー氷と炎の歌>で有名なジョージ・R・R・マーティンで訳は酒井昭伸とくれば面白くないわけが無い。 ストーリーは勿論の事ながら、猫好きで捕らえ所の無い主人公・タフをはじめ魅力的な…

カート・ヴォネガット・ジュニア-ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

いやはや、面白かった。 強烈な博愛主義者で金と言う名の隣人愛を振りまくが、家族のことは全然知らんちんの主人公を始めとした多かれ少なかれ狂っている人々が織り成す人間喜劇(悲劇?) 何つっても以前から知ってはいたのだが ぼくはくそったれな諸君が大…