マイケル・マーシャル・スミス-みんな行ってしまう

みんな行ってしまう (創元SF文庫)
短編集。
G・R・R・マーティンの「サンドキングズ」とどっちを買うか迷ったのだがこっちを選んでしまった。
だけどミスったかなあ。全12短編中気に入ったのは4つぐらい。打率3割。

  • 気に入った短編
    • 地獄はみずから大きくなった

タイトルから想起されるイメージはテッド・チャン。実際の内容も似ているかも。
ナノテクから行き成り心霊現象に飛躍するあたり好き嫌いがわかれそう。

    • バックアップ・ファイル

映画「エターナル・サンシャイン」を思い出させる設定。
ただしこっちはバッド・エンディング。

    • ダイエット地獄

タイトルからもわかるように馬鹿話。
磁気とタキオンについての知識、それとトイザらスがあればごにょごにょが作れるというテキトーさが素敵。

    • ワンダー・ワールドの驚異

斜に構えていてはいけないよというお話。
近所に「メルヘン」って名前の通りメルヘンチックな老人ホームがあるが、ワンダー・ワールドはそれを100倍くらい推し進めた感じなんだろうな。



結論。
どの短編も基本的には悪くないんですが、特筆すべきものもないといった印象。
☆☆☆