J・G・バラード-殺す

殺す (海外文学セレクション)

ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人事件。三十二人の大人全員が惨殺され十三人の子供が誘された。精神分析医グレヴィルは迷宮入りしかけた事件の調査に乗りだす。鬼才作家が現代社会の病に挑んだ予言の書。

20年以上も前に書かれた小説。
この小説の中でバラードが描いている"狂気"の実現可能性はこの20年間の間に認められたと言っても良いでしょう。
サイコパスなんて言葉もそれなりに一般的になりましたからね。
そういう意味ではスゴイ本ではありますが、130Pぐらいしかない薄い本なんで読みたりない気もします。
もっとねちっこく描いてくれたらなぁ。面白いだけに欲求不満。
☆☆☆