ジョン・クレイマー-重力の影

重力の影 (ハヤカワ文庫SF)

ワシントン大学で高温超伝導の研究に取り組むデイヴィッドは、実験中に不思議な現象を目撃した。回転場の内側に置かれた実験装置一式が、奇妙な音とともに、忽然と消え失せてしまったのだ!あとには、ガラスのようになめらかな木製の球が残されていたが、それは地球の植物ではなかった…現役の物理学者が、素粒子理論の最先端のひとつ"超ひも理論"と手に汗握るサスペンスを巧みに結合させた、興奮の本格ハードSF。

超ひも理論を使ったハードSF。


この小説のメインアイディアである「超ひも理論」を使った"ツイスター現象"(空間を削りとって別の世界に送る)はまんま岩明均の「七夕の国」と同じ。
「重力の影」が刊行されたのは1989年で「七夕の国」は1997年だから岩明均がアイディアを拝借したのかもしれませんね。
ちなみに「七夕の国」はローレンス・ワット=エヴァンズの「ぼくがハリーズ・バーガーショップをやめたいきさつ」からも影響を受けてるように思われます。
岩明均は意外とSFオタクかも?

☆☆☆