ロイス・マクマスター・ビジョルド-無限の境界

無限の境界 (創元SF文庫)

ヒューゴー賞ネビュラ賞受賞「喪の山」、デイヴィス賞受賞「迷宮」収録】
勇気と智略を武器に難事に挑む傭兵提督マイルズが回想する冒険の数々。敵星の捕虜収容惑星からの一万人の大脱走の顛末を綴った表題作のほか、故郷の山村で起こった嬰児殺害事件の捜査に赴く「喪の山」、腐敗した商業惑星の遺伝子工学実験場への潜入行を描く「迷宮」など傑作3篇を収録。

面白れー。
マジでロイス・マクマスター・ビジョルドのストーリーテーリングの上手さはSF作家、いや他のジャンルの作家と比べてもトップクラスですよ。
ストーリーが上手いと言われているロバート・J・ソウヤーをも凌ぐね。
(ただ僕がソウヤーが十中八九小説に書いちゃう「中年の葛藤」みたいなのが好きになれないだけかもしれないけど)


あと身体的欠陥があるが頭はキレる、って主人公マイルズは「氷と炎の歌」のティリオンと似てます。マイルズとティリオン、どっちも好きなキャラクターだ。
やっぱ悪戦苦闘して難問を解決してこそ真の主人公たり得るのでは。
最近はそういうのじゃなく最初から完全無欠の主人公が多くて個人的には不満。
☆☆☆☆