マイケル・シェイボン-ワンダー・ボーイズ

ワンダー・ボーイズ (ハヤカワ文庫NV)

まいった。大学教授で作家のグレイディは危機に瀕していた。書いても書いても原稿が完成しないのだ。そのうえ妻には逃げられ、愛人からは妊娠を告げられる始末。そこへ破滅型の担当編集者クラブツリーがやって来て、事態はさらに混沌としてきた。ひょんなことから、彼はクラブツリーと変わり者の教え子ジェイムズと共に狂乱の週末を過ごす羽目に…書くことに取り憑かれた人々の狂騒をシニカルに描く、ポップ・ノヴェル。

かつてワンダー・ボーイ(神童)とよばれたマイケル・シェイボンが描くワンダー・ボーイズの物語。
自己言及的な側面もあり一種のメタ・フィクションと読むこともできたりするんだけど、個人的には長くて退屈な小説だった。
前に読んだ短編集「モデル・ワールド」は才気走っていながら語り口も巧みで、シェイボンすげえと思ったんだけど・・・。


米アマゾンのレビューを見ると評価は上々で、映画化(監督:カーティス・ハンソン、主演:マイケル・ダグラス, トビー・マグワイア)もされているので、日本語訳が悪いのかもしれない。
☆☆