三省堂書店SFフォーラム

「SFに何ができるか――ジーン・ウルフを語る」レポ
【新しい太陽の書・ケルベロス】ジーン・ウルフ第2の首  より引用

410 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/04(土) 16:48:36
SFフォーラムいってきまーす


413 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/04(土) 21:50:32
自主映画「アイランド博士」はたしかに珍品でしたな。


414 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/04(土) 22:29:04
はじめてああいう場所にいったわけだけど、笑いどころがわからなかったな
わけわからんところで笑い出す奴とかいるの 隣はぼそぼそ声で柳下につっこんでるし
結構内輪な雰囲気だった
まあアイランド博士は失笑ものだったけど


416 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/05(日) 04:25:47
つーか、内輪空気で笑ってるのがウザーだわな。
まぁ、ヲタイベントだから仕方無いし、許容範囲だとは思う。
自主映画は出来云々より、
「いい度胸してるなぁ」
という感想を持った。
嗤う程ひどいわけでもないし。笑うけど。
講演自体は・・・柳下だけでたくさんだが、一人じゃやりにくいから相方呼んだ感じだったような。
キプリングは気付かなかったし。

それはそうと、五巻出してほしいよな〜・・・


418 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/05(日) 14:22:52
柳下はこの本(デス博士)がオールタイムベスト級に好き
売れ行きも好調

アメリカの七夜についてはとくになし。明確な回答というのは存在しない。ぶっちゃけわからんそうだ。
死の島の博士についてもとくになし。ディケンズについて言及するかと思えばしなかったり。
デス博士の島は癒しの物語。虚構によって慰めを得る少年。
アイランド博士の死に出てくるイグナシオというのは、メタレベルで読むとイエズス会の創設者のことらしい。
(ニコラスについてはどうだったか忘れた)
あとヤマアラシについてもどうとかいってたけど聞き逃したので、それは別の人頼む。
眼閃の奇蹟のエピグラフ「そんな男は覚えていない」のそんな男というのはキリストのことだそうな。
救世主が近くにいてもそれと気づかない、という話。

山形はウルフ作品を「閉じた世界」と感じるらしい。広がりを感じさせない。
謎を解いたらそれでもう読む必要が無くなる系統。だからウルフは解けないような物語構造にしていると。
それに対して柳下は、たとえばデス博士の島を引き合いに出して、「きみ」というのは主人公でもある
けれど、同時にたくさんいる読者のことでもある。だから閉じた小説とはいえない。むしろ開かれていると。

そして柳下はウルフ作品をカソリック小説と称した。カソリックといえば厳格な世界観を持つ。
理解の及ばない事、つまり神に対しては絶対的に納得する。しかしウルフは結婚してから
カソリックになる。インテリのウルフが絶対的な神について考えないわけがない。
だからあまりカソリック小説として読まないほうがいいよ(というわけのわからん解説をした)。

公演のタイトル「SFになにができるか」にはとくに意味はない。
山形はSFに何かできる時代は終わった。柳下は「癒し」。というか、そういう答えがでたらSFは終わってしまうと。
山形はあとがきの間違いを指摘。アメリカの七夜の主人公はペルーから来たんですよ。
これからの予定は「ベータ2のバラッド」か、もしくは「グラッグの卵」? ベータ2は遅れ気味。
最大の問題ダールグレンはもしかしたら第三期へいくかもと冗談めかして笑ってた。
大森も来てたけど座ってただけ。山形はスリランカへいくそうだ。


420 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/05(日) 16:10:58
> ペルーから来たんですよ。
ペルシャだね。
訳者後書きにバグダッドとあったけど本文ではテヘランと書いてあったよねと。