リチャード・モーガン-オルタード・カーボン

オルタード・カーボン

フィリップ・K・ディック賞受賞! 『マトリックス』 『ダイ・ハード』プロデューサーのジョエル・シルバーワーナー・ブラザーズ映画化! 『ブレードランナー』を超えるフューチャー・ノワールの最高傑作。世界13カ国で出版。
舞台は27世紀。設定はサイバーパンク、ストーリーはオーセンティックなハードボイルド・ミステリ。原書が英国で発売後わずか3カ月、まだベストセラーランクにも入ってない時期に、ワーナー・ブラザーズが35万ポンド(約7000万円)で本書の映画化権を買った。監督にはリドリー・スコットジェームス・キャメロン、キャストにロバート・デ・ニーロウィレム・デフォーなどが候補に挙がっている。著者のリチャード・モーガンは年収450万円ほどのしがない英語講師であったが、処女作である本書の大ヒットで一躍大富豪に。訳者は日本のミステリ翻訳の第一人者・田口俊樹氏。良質なエンターテインメントの中に、死と生、老い、人間の本質とは何かを描いた傑作!

やたらと映画化されるとか傑作だとか広告がうるさいけど、読んでみたら何のことは無い普通のハードボイルドSF小説だった。
個人的にはあんまり好きじゃない小説かな。ハードボイルドSFというと「ニューロマンサー」のケイス、「重力が衰えるとき」のマリード、「銃、ときどき音楽」のメトカーフのように愛すべき駄目人間が主役であり、そいつらがハードボイルドしてるからこそカッコよかった。でも「オルタード・カーボン」のタケシはあんまり駄目じゃないし普通にカッコよくて、カッコいいやつにカッコよくハードボイルドされると勝手にしてろと何故だが私は思ってしまうのでした。
ただこの人のガジェットの選択眼はかなりのものだと思う。各所から色々とガジェットを拝借しているけど、ツギハギ感がなく小奇麗にまとまっていた。
☆☆☆