リチャード・マシスン-ある日どこかで

ある日どこかで (創元推理文庫)

あと半年足らずの命と診断された脚本家リチャードは、旅の途中、サンディエゴのホテルで、女優エリーズの色あせたポートレイトを目にした。恋におちた彼は、彼女に一目会おうと1896年への時間旅行を試みる。映画化・舞台化され、今もなお熱狂的な人気を博する傑作ファンタジイ。解説=瀬名秀明

主人公:リチャード・コリアがテレビマンってことで「テクニカラー・タイムマシン」的なタイムトラベルをするのかと思いきや、一心不乱に自己暗示をかけて過去に行くというジャック・フィニイばりの仰天タイムトラベル法でした。


絵と写真で見ただけの女性に一目惚れして、あまつさえ彼女の想い人はオレなんだっ!と根拠薄弱な自信を抱く主人公は自己中で非常にオタクっぽい。
そういう意味では「ある日どこかで」は、エロゲーの世界に行って実際にナニやアレやする小梅けいとのエロ漫画とかとストーリー的には大差ないのです。
解説に書いてある、マシスンが本気でリチャード・コリアに自身を投影してたってエピソードも、オタクの(二次元キャラを指しての)「俺の嫁」宣言と何も変わりはしないものだったりする。






まあ、だから何だって話ですが。
☆☆☆