舞城王太郎-山ん中の獅見朋成雄

山ん中の獅見朋成雄

福井県西暁の中学生、獅見朋成雄から立ち上がる神話的世界。ついに王太郎がその真価を顕し始めた。ゼロ年代デビュー、「ゼロの波の新人」の第一走者が放つ最強の純文学。『群像』掲載を単行本化。

「一月は正月で人が食えるぞ、食える食える食えるぞー人が食えるぞー」状態の日本全国酒飲み音頭カニバリズム版が密かに行われている謎の集落に迷い込んだ鬣付きの中学生獅見朋成雄が書道家でモヒカンのモヒ寛とその他もろもろを巻き込んでごちゃごちゃする話。
獅見朋成雄とモヒ寛の奇妙な友情と、人間の原罪とアイデンティティについての語りが面白い。
とりあえず一人相撲をしてるモヒ寛サイコー。
☆☆☆☆