酔いどれ詩人になるまえに

酔いどれ詩人になるまえに [DVD]

世界中でカルト的人気を誇り、数多くのアーティストに影響を与えたチャールズ・ブコウスキーの自伝的小説を、監督に「キッチン・ストーリー」のベント・ハーメル、主演に「クラッシュ」のマット・ディロンを迎えて映画化した「酔いどれ詩人になるまえに」がDVD化。

この邦題ってどうよ。まだ「勝手に生きろ」のほうが良くないか、とか思いながら見る。
マット・ディロンは少々一本調子な気もするけどチナスキーを好演し、相手役のリリ・テイラーと共にこの映画を魅力的なものにしている。この映画が面白いのは確かなのだけれども、ストーリー構成が不必要に改変されてるような気がする。原作のエピソードを摘んで時系列を入れ替え、終盤にチナスキーが出版社に送り続けていた短編小説の採用通知が届くという筋立てはまあ納得ができる。だけど、その採用通知を受け取るのがチナスキーじゃなくてアパートの大家ってのは何なんだろうか。しかもその大家は採用通知を着服する始末。どういう意図があってこんな構成にしたのかよくわからない。