カート・ヴォネガット-チャンピオンたちの朝食

チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)

次々と傑作を発表しながら、ポルノ小説と誤解され、まったく芽のでないSF作家キルゴア・トラウト。3度の結婚にも失敗し、話し相手はオウムだけ―不遇の生活を送る彼のもとに、ある日、アート・フェスティバルの招待状がまいこんだ。開催地は中西部にあるミッドランド・シティ。その地でトラウトは、1人の人物と出会い、人生の一大転機をむかえることに…エンドウマメ、恐竜、トラック、国旗、商標など、著者の手になる大胆で自由奔放なイラストが多数ちりばめられ、絵と文章が一体となって不思議な魅力をもたらす、涙と笑いの傑作長篇。

キルゴア・トラウトもエリオット・ローズウォーターも「青ひげ」のラボー・カラベキアンも果てはカート・ヴォネガット本人までも出てくるという豪華な内容にも関わらず、あまり面白くない。アメリカ国歌を「疑問符だらけでちんぷんかんぷんな歌詞」と扱き下ろす冒頭は面白いんだけれども、その後はカラベキアンの演説を除いてあまり盛り上がりが無かったような。ちんこサイズネタもちょっと・・・。
それでもヴォネガットにしてはあまり面白くないってことであって普通の水準よりは遙かに上だけど、なんというか時折現れるタイムクエイク風味のペシミズムが僕にはちょっと合わなかったのかもしれない。
でも公式サイトで売られているケツ穴Tシャツはめちゃくちゃ欲しかったり。*。サイズがXLからしかないってのが難点だなあ。
☆☆☆