パトリシア・ハイスミス-太陽がいっぱい

太陽がいっぱい (河出文庫)

息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、トム・リプリーはイタリアへと旅立った。息子のディッキーに羨望と友情という二つの交錯する感情を抱きながら、トムはまばゆい地中海の陽の光の中で完全犯罪を計画するが…。精致で冷徹な心理描写により、映画『太陽がいっぱい』の感動が蘇るハイスミス出世作

「世界の終わりの物語」がとても面白かったんでハイスミスの代表作「太陽がいっぱい」を読む。
ピカレスク小説というわけでもないので爽快感もあまりないし、トム・リプリーが抱える劣等感、羨望、希望、焦燥、後悔といった感情にいちいち共感しながら読んでたんでかなり疲れてしまった。
そんなこんなでヘトヘトになってたどり着いたラストシーンには無性に感動してしまった。良かったリプリー
・・・と思ったら続編があるのね。まだまだリプリーは苦しまなきゃいけないのか。うーん。
☆☆☆☆☆