エイミー・トムスン-ヴァーチャル・ガール

MIT出身の天才ハッカーのアーノルド。彼は父が大富豪だったり母が自殺したりで女性不振に陥っていたのさ。そんな彼が自分だけの理想のロボット・マギー(女の子)を作り上げちゃうんだ。マギーに対して性的な欲求はないと言いつつも、もちろん性器付でね!
それまで一人で処理していたアーノルドは思わず大興奮!性器付きって事は性行為も可能って事で・・・。妄想がアーノルドの脳内を駆け巡っちゃう訳ですよ。長い事ご無沙汰だったアーノルドは実際にマギーのおっぱい揉んだり思わずナニを股にこすり付けちゃったり・・・etc。そんなロボットと人間の性愛を描く衝撃の官能SF小説









嘘です。
三行目までは本当。実際は

純真なロボット少女の成長と冒険を描く、スリリングで心あたたまる物語!

だそうです。
もっと詳しく言うと人工知能の開発が禁止された近未来が舞台で、マギーはもちろん高度なAIを搭載してるし、ご主人様のアーノルドとは生き別れになったりでてんやわんや、というお話。
訳が読みやすいし、ストーリーも中々面白いんでスラスラ読めました。
ただ女性作家ということで仕方ない面もあるんだろうけど、フェミニズム臭がちょっときつかった。あと作中に登場するAIがどいつもこいつも子供向けアニメに出てきそうな「よいこちゃん」だったのと、コンピューターサイエンスに関する描写にも違和感が。
終盤のストーリー展開も何だかなぁと思っちゃう出来。色々と納得しきれない部分が多い。
悪くは無いんだけども・・・、って感じかな。末弥純のカバーイラストは良かったです。
☆☆☆